Bridge Repair
橋梁補修事業部(水系塗膜剥離剤)
NETIS登録番号:CB-180012-A
About
MT-BERON工法とは環境にやさしく、
現場作業員の安全を
守る
MT-BERON工法は、水系の塗膜剥離剤「MT-BERON57」を使用し、橋梁や建築物に塗装されている塗膜に浸透することで塗膜を軟化させ剥離させます。また、作業時の悪臭もほとんど無く、さらに従来使用されている塗膜剥離剤には、人体や環境に悪影響を及ぼす「ジクロロメタン」、「トリメチルベンゼン」、「N-メチル-2-ピロリドン」等の有機溶剤や、「結晶性シリカ」等の添加剤が使用されたものがありますが、MT-BERON57にはこれらの物質が一切含まれておりません。
塗膜、アスベスト等の剥離
・橋梁や、建築物の塗膜を軟化させ、剥離させます。
・アスベストを湿潤状態で掻き落とす事ができます。
Merit
MT-BERON工法の特長-
特長1
低臭気
低臭気で作業時の不快な悪臭が少ないため、現場の周辺環境にもやさしい工法です。
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特長2
消防法危険物に
非該当水系で引火点無し。現場作業員の安全を守ります。
-
特長3
人体への影響に
配慮「ジクロロメタン」、「トリメチルベンゼン」、「N-メチル-2-ピロリドン」が含まれておりません。
Specification
MT-BERON工法の仕様塗膜剥離(膨潤剥離)のメカニズム
未来を創る剥離剤の決定版
塗膜剥離のメカニズムは、剥離剤が剥離対象塗膜に浸透し、該塗膜が膨潤した結果、母材との間に隙間が生じ(塗膜が浮上がり)、剥離する。[図-1]
即ち、剥離対象塗膜の膨張力が、母材との密着力を上回った結果、剥離することとなる。
ただし、塗膜が強固な三次元高分子構造で架橋密度が高い場合は、剥離剤が塗膜へ浸透・膨潤し難い為、より浸透性を上げる為の下記例①②の工夫が必要であり、本剥離剤には、この様な対策を講じている。
【例】 ① 架橋高分子鎖を切断し、架橋密度を低下させ、塗膜への浸透性を高める方法。[図-2]
② 浸透性能に優れた剥離剤組生物(溶剤、添加剤)を用いる方法。
「MT-BERON57」シリーズの一般性状、主成分、関係法令
MT-BERON57 酸性 | MT-BERON57 アルカリ性 | 特長・優位性/他社対比 | |
形 状 | 粘稠液体 | 粘稠液体 | ─ |
液 性 | 酸性 | アルカリ性 | ─ |
臭 気 | 殆ど無臭 | 殆ど無臭 | 特有の溶剤臭が無い |
主成分 | 水 ベンジルアルコール その他高沸点溶剤 酸性成分 増粘剤 |
水 ベンジルアルコール アルカリ性成分 増粘剤 |
─ |
消防法危険物 | 非該当(引火点無し) | 非該当(引火点無し) | 火災危険性への対応 |
有機則 | 非該当 | 非該当 | 作業環境での安全性 |
PRTR | 非該当 | 非該当 | 環境汚染物質排出への対応 |
労安法(表示・通知) | ベンジルアルコール | ベンジルアルコール | ─ |
毒物及び劇物取締法 | 非該当 | 非該当 | 保健衛生上での安全性 |
Procedure
MT-BERON工法の施工手順-
手順1
塗膜へ塗布
MT-BERON57(アルカリ性、又は酸性)を希釈せずに原液のまま刷毛・ローラー・スプレーにより塗膜へ塗布する。(標準使用量 0.5kg/㎡)
※刷毛又はローラーは水性用の道具を使うこと(油性用の道具を使うと剥離剤により溶解する場合があります。)
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手順2
塗布の確認
剥離剤が適量塗布できているかどうかを、ウエットフィルムゲージにて確認する。
※管理膜厚 500μm(0.5kg/㎡≒500μm)
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手順3
軟化の確認
養生時間後、カッターナイフかスクレーパー等の鋭利な刃物で軟化しているかを確認する。
※養生時間は対物温度・気温・湿度等によって異なる可能性があるため、事前の試験施工によって判断することが望ましい。
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手順4
塗膜の剥離
塗膜軟化を確認後、スクレーパーにより旧塗膜を剥離させる。
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手順5
剥離完了
剥離完了。
剥離完了後に1回で十分に剥離ができなければ、もう一度1〜4までの同じ手順で施工を行う。
※基本的には事前の試験施工にて回数と塗布量を確認しておくことが望ましい。
【使用量】1回当たり500g/㎡(膜厚管理時500μm)
【荷姿】17kgプラスチックペール缶(材質:ポリプロピレン)
【使用上の留意点】
既存塗膜の種類、外気温度・対物温度、被塗面に結露や水分を帯びている状況下では、軟化する時間や一度で掻き落とすことの出来る塗膜厚は異なる。