Bridge Repair

橋梁補修事業部
工法紹介
錆転換型
防食塗装システム
サビバリヤー

NETIS登録番号:CB-170003-VR

About

錆転換型防食塗装システム
サビバリヤーとは

「サビバリヤー」は、「新技術情報提供システム(NETIS)」に登録され、実績豊富な錆転換型防食塗装「エポガードシステム」をさらに進化させた、最新技術を搭載した防食塗装システムです。鋼構造物全般に適用でき、長期間にわたってサビから構造物を守ります。

「サビバリヤー下塗り剤」施工の様子

Merit

サビバリヤーの特長

  • 特長1

    スピード施工で
    工期短縮

    特殊な塗装技術により、従来技術に比べて2日間も工期を短縮することが可能です。迅速な施工を実現することで、プロジェクト全体のスケジュール短縮に貢献します。

  • 特長2

    コスト削減で
    経済的なメリット

    高い防食効果により、再塗装時の素地調整が不要になります。素地調整程度3種以上で塗装可能なため、従来技術に比べてケレン費用と産業廃棄物処理費用を大幅に削減できます。

  • 特長3

    長期的な
    コストダウンを実現

    黒錆転換による優れた防食効果で、再塗装サイクルを大幅に延長できます。長期にわたって塗装の塗り替えが不要になるため、トータルコストの低減に貢献します。

Comparison

サビバリヤーと従来塗装との比較

工程比較

サビバリヤー

サビバリヤーは、従来の塗装のように完全な素地調整をする必要がなく、3種以上の素地調整過程の状態でも優れた防食性能を発揮します。
まず、「サビバリヤー脱脂洗浄剤」を使用することで、素地調整時に発生するケレンカスや油分など、塗膜の密着を妨げる物質を徹底的に除去し、表面を清浄化します。
次に、「サビバリヤー下塗り剤」(錆転換型下塗り塗料)を塗布します。この下塗り剤には、特殊なキレート剤が含まれており、素地調整で取りきれなかった赤錆を安定した黒錆に転換させる働きがあります。これにより、長期的な防食を実現し、結果的にライフサイクルコストの削減につながります。
さらに、サビバリヤーは下塗り、中塗り、上塗りの3工程で施工が完了するため、従来の塗装に比べて工期を大幅に短縮することも可能です。
サビバリヤーは、優れた防食性能と効率的な施工を両立することで、より経済的でより安心できる防食ソリューションを提供します。

従来塗装

従来の塗装は、錆を完全に除去する素地調整が必須で、そのためのブラスト工法などの大規模な作業は、高額な費用や産業廃棄物、騒音などの問題を引き起こし、施工も困難です。コスト、環境、施工の面で、従来の塗装は多くの課題を抱えていると言えるでしょう。

再塗装時の工程を大幅削減し、最大で60%以上のコストカットを実現!従来塗装では、再塗装の際に素地調整からの一連の工程を、すべてやり直す必要があ りました。しかし、「サビバリヤー®』の高い防食効果は長期にわたり保たれる為、再塗装時は素地調整と中・上塗りだけで良いので、大幅なコストカットが可能になりました。

塗膜断面比較

塗膜断面比較図 塗膜断面比較図

サビバリヤーは下塗り剤、中塗り、上塗りの3工程で施工が完了します。
「サビバリヤー下塗り剤」は、特殊なキレート剤を含んでおり、素地に残存する赤錆を安定した黒錆(マグネタイト)に転換させる効果があります。

錆発生のメカニズム比較

錆発生のメカニズム比較図 錆発生のメカニズム比較図

サビバリヤーは、塗膜外部からの腐食因子を遮断し、さらに特殊な下塗り剤と脱脂洗浄剤の働きで、鉄素地の防錆効果を高めます。
「サビバリヤー下塗り剤」は、特殊なキレート剤とリン酸成分により、残存する赤錆を安定した黒錆に転換させ、鉄素地への密着性を高めます。また、エポキシ樹脂成分が、残存する赤錆を固着させることで、塗膜の耐久性を向上させます。
脱脂洗浄剤は、素地調整後に残る錆粉や塗膜屑などを徹底的に除去することで、塗膜の密着性をさらに高め、防錆効果を強化します。
これらの作用により、鉄素地は錆の発生が抑制され、塗膜の耐久性が向上するため、長期的な防食を実現します。

New Technology

公共事業等における
新技術活用システム

公共工事等における新技術活用システムとは

公共工事等における新技術活用システムとは、民間事業者等により開発された有用な新技術を公共工事等において積極的に活用していくためのシステムです。平成18年8月より、新技術の峻別による有用な新技術の活用促進と技術のスパイラルアップを目的として、事後評価に重点をおいて本格運用しています。サビバリヤーはこのシステムの登録工法です。(CB-170003-VR)

新技術情報提供システム(NETIS)

新技術活用システムの中核となるのが、新技術に関する情報収集・提供を図る手段として整備した新技術情報提供システム(NETIS:New Technology Information System)です。NETISに掲載された技術情報を発注者が検索することで、容易に新技術を検討することができ、発注者間でNETISを通じて情報を共有することがでます。

塗膜性能試験(複合サイクル試験)の実施内容

塗膜性能試験(複合サイクル試験)の実施内容図 塗膜性能試験(複合サイクル試験)の実施内容図

サビバリヤーは、一般財団法人日本塗料検査協会にて、JIS K 5600-7-9(サイクルD)に準拠した複合サイクル試験を実施しています。この試験では、30±2℃で0.5時間塩水噴霧を行い、その後95±3%RH、30±2℃で1.5時間湿潤状態にさらします。さらに、50±2℃で2時間熱風乾燥させ、最後に30±2℃で2時間温風乾燥させる、という4つの条件を1サイクルとして、これを240回繰り返すことで、塗膜の耐久性を評価します。

塗替え時の旧塗膜にPCB(ポリ塩化ビフェニル)が検出された場合は剥離剤等と併用になります。
手順:剥離剤で塗膜を剥離→素地調整程度2種以上→サビバリヤー
※塗膜剥離剤は水系塗膜剥離剤「MT-BERON57」もございます。

Specification

サビバリヤーの製品仕様及び
性能一覧

サビバリヤー脱脂洗浄剤

用 途 シンナー、塩素系溶剤等の代替洗浄溶剤
特 徴 強力な浸透力と溶解力で落ちにくい油汚れ(防錆油、グリス等)も除去できます。
不快臭、刺激臭が無いので取扱いが容易です。
金属に対する腐食性がありません。
労働安全衛生法の有機溶剤中毒予防規則に該当しない安全性の高い洗浄溶剤です。
性 状 外観:無色透明液体
比重:0.85(15℃)
沸点範囲:131~166℃
引火点:25.5℃(消防法 危険物第4種第2石油類、非水溶性液体)
KB値:230以上(比較例:トリクロロエチレン130)
表面張力:23dyn/cm(25℃)(比較例:トリクロロエチレン29.5dyn/cm)
荷 姿 15kg・3kg
標準使用量 0.05kg/㎡
使用期限 1年

サビバリヤー下塗り剤

用 途 錆層に深く浸透し錆を固定化させるとともに、不安定な赤錆(Fe2O3・nH2O)を緻密に安定させマグネタイト(Fe3O4)に転換させる。
特 徴
  • ◯本剤は、特殊エポキシ樹脂を主成分とし、密着性等の性能に優れた皮膜を形成しますが、同時に本剤に含まれる特殊キレート剤が錆層、鉄素地と作用し、被膜中にキレート結合を形成することを特徴とします。
  • ◯特殊エポキシ樹脂皮膜、及び皮膜中のキレート結合との相乗作用により、錆の原因となる水分と酸素を遮断し、特殊キレート剤が持つ還元力により錆を安定化させます。
  • ◯人体に有害な重金属のクロム、鉛等を含まない環境に優しい塗料です。
  • ◯種々の旧塗膜や、鉄素地面に対する密着性が高く、且つ各種の中塗り塗料との相性(密着性等)も良好のため、補修塗装用下塗り塗料として好適です。
  • ◯低溶剤型で、皮膜は柔軟、且つ優れた剪断応力を有するため、皮膜が硬化し、収縮する際も旧塗膜の引き起こし等の問題がありません。
荷 姿 15kgセット・5kgセット
標準塗布量 0.15kg/㎡
使用期限 1年

性状及び安全衛生

サビバリヤー下塗り剤 主 剤 硬化剤
主成分 変性エポキシ樹脂 変性脂肪族ポリアミン
形 状 粘稠液体 粘稠液体
混合比(重量比) 4 1
比重(20℃) 1.05±0.05 1.01±0.05
加熱残分(%) 70以上
可使時間 塗布量300μm,指触硬化3~4時間
塗り重ね乾燥時間 1~10日以内
標準塗布(推奨)量 0.15kg/㎡
管理膜厚 70μm以上
危険物表示 第4類第1石油類危険等級Ⅱ 第4類第2石油類危険等級Ⅲ
労働安全衛生法
(表示対象物質)
メチルエチルケトン20~30% メチルエチルケトン15~25%・
フェノール24%
エポキシ樹脂の硬化剤による
健康障害の防止のための基準
エポキシ樹脂硬化剤に該当する

性能

鉄素地との密着性 アドヒージョン試験 最大値:11.94MPa
鉄素地との密着性 25/25(2㎜碁盤目25個 セロテープ剥離)
中塗りとの密着性 25/25(2㎜碁盤目25個 セロテープ剥離)
複合サイクル試験 異常無し(JIS-K-5600-7-9 サイクルD)
耐水性試験 1000時間異常無し(JIS-K-5400)
鉄素地の外観 黒錆に変化

注意事項

【塩分除去】・・・表面塩分が塗装時に50mg/㎡以上付着している場合は高圧水洗等で除去すること。
【気温・湿度】・・・気温が5℃以下、湿度85%以上や降雨、降雪、結露のおそれがある場合は、その日の塗装を見送ること。
【素地調整】・・・ハンマー、ディスクサンダー、パワーブラシ、皮スキ等を使用し、浮き錆・屑状錆・浮き塗膜・突起物等を除去すること。

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